くれなゐの雑記

例を上げて 自分で手を動かして学習できる入門記事を多めに書いています

ParaviewをX転送を使わずに遠隔で使用する

Motivation

Paraviewにはserver-clientな可視化が用意されており,実は並列実行もできます. CFDのデータも工夫しなければ重いので,ダウンロード等も非常に大変です. やはりぱっとデータを遠隔で確認したい でもX転送は重い… ということでParaviewの機能を使ってやってみました.

やり方

準備(Paraviewのインストール)

clientとserverのParaviewのバージョンを一致させる必要があります. こちらの環境では,Paraview-4.1.0を使用していたのですが動かなかったので新しい環境では多分バージョンは新しい方が良さそうです

client側はUbuntu16.04, Server側はCentos7 を使用しています.

Paraviewは2018-01-09現在の最新ver. Paraview-5.4.1-Qt5-MPI-Linuxを使用しています.

https://www.paraview.org/download/

こちらからダウンロード可能で,Linuxであればダウンロードしたbinをそのまま実行可能です.

clientとserverにディレクトリをダウンロードして使えるようにしておいてください

実際に使ってみる

まずはサーバーにトンネルを掘りつつssh接続をします. ポートはとくにこだわりがなければ11111が何も考えられなくて済むので楽です.

[client]$ ssh -L 11111:localhost:11111 user@hostname
[server]$ path/to/Paraview-5.4.1/bin/pvserver
Connection URL: cs://localhost.localdomain:11111
Accepting connection(s): localhost.localdomain:11111

これでサーバーのセットアップは完了しました.新しくターミナルを起動して

(create new terminal)[f:id:kurenaif:20180109154828p:plain]
[client]$ path/to/Paraview-5.4.1/paraview

でParaviewを起動した後は,

[Menu bar]->File->Connect (Alt f, c)

あるいは f:id:kurenaif:20180109154828p:plain ボタンを押して

でダイアログを出し,

cs://localhost:11111

f:id:kurenaif:20180109154923p:plain

にConnectするとサーバにつながります. その後Openを開くとserver側のファイルが見れるので,そこから該当するファイルを開きParaviewで可視化すると良いです.

f:id:kurenaif:20180109155529p:plainf:id:kurenaif:20180109155033p:plain

ちなみにSave Animationをすると,local側のディレクトリに保存されます.