くれなゐの雑記

例を上げて 自分で手を動かして学習できる入門記事を多めに書いています

プレゼンツールメモ(主にmarkdown->pdf)

Motivation

最近、研究室に所属しプレゼンをすることが多くなりました。
以前はPowerpointを中心に使用してプレゼン発表をしていたのですが、
数式がださかったり、ソースコードの貼り付けに難があったりといろいろ問題が発生し、
markdownを使用して簡易的な進捗報告をスマートにかつスムーズに作れたらと思いいろいろ調べたのでまとめます。

使い分け

現在、以下の3つのソフトを使い分けています

1. Powerpoint
スライド プレゼンテーション ソフトウェア - Microsoft PowerPoint

2. Marp
yhatt.github.io

3. pandoc
Pandoc - About pandoc

3つとも, 現在(2016-07-14)それぞれ一長一短があります

1. powerpoint: 動画や画像の挿入が楽, 数式がダサく, ソースコードの挿入が難
2. Marp: markdownで表記できて, リアルテイムプレビュー, ソースコードの挿入が楽で画像の挿入が比較的楽, 数式がまだ未対応で、動画が不可
3. pandoc: markdownからtexに変換してpdfにするのに使用する奴, beamerな感じのスライドができる. エディタによるけど画像の挿入がめんどう. 動画は不可

texでも頑張ったら動画を挿入できるそうですが, (高専の時の)先生はそういうときはめんどうなのでpowerpoint使ってるって言ってました。

なので以下のように使い分けをします

1. powerpoint: 動画を挿入するとき。 画像の挿入が多い時
2. Marp: ソースコードやプログラミング中心の発表をするとき
3. pandoc: 数式中心で説明するとき

Marpの数式は将来的に対応するっぽいです(Githubのissueを見る限り)
現在pandocを使用しているのは数式のためなので、対応したらMarpに移行します。

markdown->pandocでスライドを作る

基本方針は, 以前の記事を参考にします。
kurenaif.hatenablog.com

デフォルトでは、日本語が対応していないらしく、このページを参考に以下のファイルを"h-luatexja.tex"という名前で保存しました。

\usepackage{luatexja}
\hypersetup{unicode=true}
\bigskip\hrule\setbeamertemplate{items}[default]

3行目は, 下のコマンドのthemeだとitem(箇条書きのやつ)がかなり見難いものになっていたので、それをデフォルトの見やすいやつに変更するコマンドです。

beamerを使用する場合, コマンドは以下のように filename.md を filename.pdf にします。

pandoc filename.md -o filename.pdf --latex-engine=lualatex -t beamer -V theme:Madrid -V colortheme:seahorse -V fontsize:12pt -H h-luatexja.tex

themeやcolorthemeをいろいろいじることはできますが, いろいろ試した結果デフォルトの中では一番これがいい感じな気がしました。

以前作ったmd2pdfも今回のスライドも, markdownからpdfという方針は変わっていないので, 同じ実行ファイルでコマンドライン引数でスライドにするか通常のA4のpdfにするかに変更できるように改造しました。


gistff3558b7210ac6c722420f76a6954ff4

これでささっと研究進捗報告ができたらいいですね